看護学

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看護学専攻には、看護学の専門性に対応した3領域(10分野)を設置し、専門性の高い実践家、研究者、教育者を育成しています。

 

養成する人材像

学際的で豊かな知識と高い倫理性に裏打ちされ、既存の枠組みにとどまらない構想力、複雑かつ先進的な健康課題を包括的に理解するための臨床判断能力、Evidence-based practiceおよび理論や概念基盤に基づいた最善のアウトカムをもたらすケア実践能力を修得し、看護ケアの新しいあり方を開発・構築、実践できる人材を養成することを目的としています。

ライフステージケア領域

母性看護分野

母性看護領域の実践、教育、研究の中核を担える人を養成します。母子の健康増進の課題を広い視野で現状分析し明らかにする研究、その課題を解決するための方法に関する研究、その評価に関する研究を推進します。

小児看護分野

看護の場で生じる現象の構造とプロセスを的確に捉え、それを基にした新しい知見を実践の場にむかって発信できる質的研究者の養成に主眼をおいています。小児看護学の基盤となる理論や研究法はゼミ形式で学びますが、演習や他のゼミ生との議論をとおして学習を深化させるような環境をつくっています。

老年看護分野(CNSプログラム併設)

修士論文コースとCNSプログラムを併設しています。
修士論文コースでは、高齢者の潜在力を活かしながら高齢者の生活の質の向上をめざす研究活動を促進し、CNSプログラムでは、高齢者ケアの質を発展させる人材育成を目指しています。超高齢社会の中で、高齢者や家族、関係職種との連携をもって、互いに支え合う仕組みづくりについて、柔軟な思考で取り組む姿勢を大事にしたいと考えます。

クリニカルケア領域

基礎看護分野

臨床実践における経験を踏まえ、看護の重要概念について理解を深めるとともに、実践の基盤となる哲学(看護観)、よりよい看護実践のための倫理、理論、教育、看護技術、看護政策等に関する文献検討および今日的課題の議論を通して、看護の本質とその実現に向けた看護の可能性について探求します。

成人看護分野

成人期にある人と家族の健康課題(急性・クリティカル,慢性・長期的な疾病など)を多面的に理解し、最適な健康状態を維持・調整するための理論や概念の探索、研究方法の探究を行います。急速に変化する臨床状況と対象者のニーズに沿った研究課題の探究やevidenced-based practice、実践開発研究に力を注いで進めていきます。

精神看護分野(CNSプログラム併設)

精神看護学の基盤となる諸理論を理解し、的確なアセスメントに基づいてケアできる高い専門性を養うことを目指しています。講義や演習ではロールプレイやグループディスカッションを組み入れながら、知識と技術の統合を図ります。CNSプログラムにおいては経験豊かな専門看護師を指導者としたきめ細やかな実習を行い、スペシャリストとしての力を身につけます。さらに実践の課題解決につながる研究を推進しています。また、院生・修了生のための事例検討会を定期的に開催し、ピア・スーパーヴィジョンによる相互研鑽を図っています。

がん看護分野(CNSプログラム併設)

がん患者・家族およびがん医療・看護の特徴を理解し、専門的ながん看護に必要な概念・理論および看護介入モデルを学び、実践および研究への適用について探究を行います。また、Evidence-based practiceに基づき、がん看護の実践・研究に関する現状と課題を分析・統合し、実践開発研究に資する能力を養うとともに、がん看護高度実践看護師の役割・機能に資する実践能力の涵養をめざしています。

遺伝看護分野(CNSプログラム併設) ※2018年度設置予定

修士論文コースと専門看護師(CNS)プログラムを設けています。

臨床におけるゲノム情報の活用は加速度的に発展し、その情報が適切に活用され、より個別的で効果的な診断・予防・治療に貢献することが期待されています。そのためには、遺伝的課題を見極め、意思決定支援とQOL向上を目指した生涯にわたる療養生活支援を行い、世代を超えて必要な医療・ケアを提供する看護の役割は重要です。

ゲノム/遺伝医療に必要な専門知識と共に、潜在する倫理的、法的、社会的諸問題(ELSI)を臨床との密接な連携のもとに学び、ゲノム/遺伝看護における実践の発展と研究課題を追究できる人材の育成を目指します。

コミュニティケア領域

在宅看護分野

住み慣れた地域で最期まで自分らしい生活を送っていくためには、訪問看護をはじめとする在宅ケアが大きな役割を果たします。在宅看護領域では、在宅での療養者とその家族のニーズを把握し、多機関・多職種の連携のあり方をはじめとする、地域での効果的・効率的なケア提供に資する研究を推進します。

公衆衛生看護分野

  • 健康なまちづくりコーデイネーターとしての役割が果たせるように、保健医療福祉につい鳥瞰的な視野をもった専門職の育成
  • 地区診断や計画評価・コミュニテイ工ンパワメント等の専門性を高めるための方法論の強化

コミュニテイケア領域の特徴

  1. 保健医療福祉つい鳥瞰的な視野の育成のため、 他専攻科目(公衆衛生関連科目)や他研究科科目の履修の推奨
  2. 看護職としての専門性を高めることを目的としたフィールドワーク研究の推進
  3. 修士論文作成に関連づけてのコミュニテイケア関連科目内容の充実

専門看護師(CNS)プログラム

概要

専門看護師(Certified Nurse Specialist: CNS)プログラムは、がん看護分野、老年看護分野、精神看護分野に設置されており、いずれも日本看護系大学協議会により高度実践看護師教育課程専門看護師38単位の課程認定を受けています。CNSプログラムでは、修士論文に代わり現場の課題解決に資することを目指した課題研究論文を作成します。

*平成30年度より遺伝看護分野を新設予定

修了要件

2年以上在学し(休学期間を除く)、所定の授業科目を46単位以上修得し、課題研究論文(CNS実習)の審査および最終試験に合格すること。

MAYO CLINIC(米国)における専門看護実習

CNSプログラムでは、米国における高度実践看護師(Advanced Practice Nurse:APN)であるClinical Nurse Specialist (CNS)およびNurse Practitioner (NP)の役割・機能の実際について学ぶ事を目的に、希望者に対しMAYO CLINIC(米国)で研修する機会が設けられています。この研修はCNSコースの学生を優先しますが、人数枠に余裕がある場合はCNSコース以外の学生も参加を受け付けます。

MAYO CLINIC(米国)での研修に参加するためには、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。

  1. TOEFL-IBT 60点以上
  2. TOEFL-PBT 500点以上
  3. TOEIC 600点以上
  4. IELTS5.0点以上
入学時までにご準備ください。
研修費用、渡航・宿泊等にかかる経費が必要です。

 

日程:2017年8月30日(水)(出国)〜9月14日(木)(帰国)

学位論文

2016年度

後期博士課程

  • がん患者の疼痛マネジメント実態解明に関する研究

修士課程

  • 育児中に親の在宅介護を経験する家族における生活の変化と対処に関する研究
  • 経口抗がん剤の服薬アドヒアランスと継続性に影響する関連要因のシステマティックレビュー
  • 経口抗がん剤の服薬アドヒアランスと継続性に影響する関連要因のシステマティックレビュー
  • 集中ケア領域における看護師の経験知(ディープスマート)の継承
  • 救命救急センターにおいて死亡退院する患者の家族へのケアの現状と課題
  • 精神科救急入院料病棟隔離室に入室した非自発的入院患者への看護ケア―治療導入期のかかわりに焦点を当てて―
  • 精神科無床の一般病院における時間外精神科電話相談マニュアル作成の試み
  • がん化学療法により脱毛をきたした乳がん患者の気持ちとソーシャルサポートに関する研究
  • 経カテーテル大動脈弁留置術後にせん妄兆候のあった高齢者を受け入れた一般病棟看護師によるせん妄悪化予防ケアの実態
  • 患者のニーズに応えようとする看護師の判断の拠り所となるもの

2015年度

修士課程

  • 開放観察中の統合失調症患者に対する看護師のアセスメントの実態
  • がん患者の経口抗がん剤内服アドヒアランスに関する介入の文献レビュー
  • 病院の看護師における児童虐待通告の影響要因に関する研究
  • 胸部食道がん術後男性患者の身体活動と生活の質の関連
  • 地域包括支援センター看護職による高齢者のうつ二次予防活動の現状と課題
  • ケアのペースを子どもに合わせる―小児集中治療室に入室中の年長幼児にケアをおこなう看護師の働きかけ―
  • がん患者の化学療法誘発性末梢神経障害に対するアセスメント方法に関するシステマティックレビュー
  • 女子看護系大学生を対象にした、ヘルスビリーフモデルを用いた、ブレスト・アウェアネスに関する教育プログラム開発について
  • 2型糖尿病を有する高齢者に対する外来看護師の教育的支援に関する研究
  • EGFR-TKIによる皮膚障害に対する非小細胞肺がん患者のセルフマネジメントとQOLの関連
  • 化学療法を受ける女性乳がん患者の制吐剤服薬アドヒアランスの実態
  • 精神科看護師が抱く陰性感情と精神的健康度及び職場におけるソーシャルサポートの関連
  • がん患者による看護ケアの質評価質問紙の開発―Oncology Patients' Perceptions of the Quality of Nursing Care Scale Short Form (OPPQNCS-SF)の日本語版開発―
  • 経済連携協定に基づく外国人看護師候補者受け入れ病院の受け入れ継続動機に関する研究
  • 術前訪問の現状と課題に関する手術看護認定看護師の認識
  • 子どもの急病時の受診に影響を及ぼす要因の検討―休日・夜間の急病・怪我の発見後から受診までのプロセスに焦点をあてて―

2014年度

修士課程

  • 自然分娩における分娩第Ⅱ期持続時間が母児の周産期リスクの発生率に及ぼす影響に関する研究~初産婦に焦点をあてて~
  • 看護師の職業継続に関する研究―定年を迎える看護師の語り―
  • きょうだいを主役にする―小児集中治療室入院児と面会するきょうだいへの働きかけ―
  • 介護老人保健施設における介護士が認識する認知症高齢者の「行動・心理症状(BPSD)」の実態
  • 精神科看護師がとらえる病棟風土と自己表現特性との関連

2013年度

後期博士課程

  • 脳梗塞の急性期治療を受ける高齢患者におけるせん妄状態出現と関連する因子の実態
  • 認知症高齢者のためのパーソン・センタード・ケアの理論を基盤とした園芸活動プログラムの開発と有効性の検討

修士課程

  • 乳がん患者の労働能力と生活の質に関する研究―ホルモン療法中の就労に焦点化して―
  • 中堅看護師が考える「優れた看護」に関する研究
  • 救命救急センター看護師による終末期患者の家族に対する精神的ケアの実態
  • 終末期がん患者の意向を尊重した療養に関わる意思決定支援に関する研究
  • 消化器がん患者の経口抗がん剤の服薬アドヒアランスに関する研究
  • 臨地実習における倫理的問題に対する看護学生の対応過程

2012年度

修士課程

  • 外来放射線療法を受ける乳がん患者の就労に関する研究
  • 10代の母親の母乳育児体験と必要な援助の検討
  • 訪問看護師による慢性期統合失調症患者への糖尿病療養支援
  • 介護支援専門員のアセスメントにおける情報収集の現状と課題―地域看護管理の視点から―
  • 妊娠中の看護師の就労継続に影響を及ぼす人的環境に関する研究
  • がん疼痛マネジメントに対する患者の心理的バリア測定質問紙票の開発―日本語版Barriers Questionnaire-Ⅱ(JBQ-Ⅱ)の開発―
  • 保護者が他児の死亡を小児がん患児に伝える過程
  • 外来でホルモン療法を受けている乳がん患者の倦怠感マネジメントのバリアと生活の質に関する研究
  • 消化器外科手術を受けた後期高齢者の看護の実態―クリニカルパス活用状況に焦点を当てて―
  • 病棟における新卒看護師の自己開示に関する研究

2011年度

博士課程

  • 産褥早期における背部マッサージのリラクセーション効果に関する研究 ―生理的指標と主観的指標による検証―

修士論文

  • 分娩時要因が産後尿失禁の有症率に与える影響についての考察―自然分娩と医療介入のある分娩との比較―
  • 自閉症を有する人の医療機関受診を円滑にするための検討―受診環境に関する調査から―
  • 子宮収縮不全による分娩時異常出血と出生体重との関連性の検討
  • 高齢者の入院生活における「もの」の意味―整形外科患者の8事例を通して―
  • 住民組織におけるコミュニティエンパワメントの醸成への支援に関する検討―コミュニティ・ミーティングによる介入―
  • 非ホジキンリンパ腫成人サバイバーにおける身体活動と生活の質の関連
  • 精神科コンサルテーション・リエゾンチームの介入効果の文献レビュー―リエゾンナースの役割に焦点をあてて―
  • 看護チームのエンパワーメントの概念分析
  • 非妊娠時のやせ及び妊娠中の体重増加と出生体重との関係ならびに出生体重に影響を与える要因の検討
  • 認知症高齢者の男性家族介護者のニーズと介護者の会作りの試み

2010年度

修士課程

  • 頸髄損傷者の受傷から社会参加に至るまでの心理プロセスと影響因子に関する分析―障害告知に焦点をあてて―
  • 終末期がん療養者の在宅医療における医師と看護師の連携の実態に関する研究
  • 中堅看護師の実践に影響を与える経験―経験の振り返りに関する分析―
  • 高齢者慢性心不全患者の入院中の食事を中心とした生活援助と退院後の食生活の実態についての事例分析
  • 精神科入院患者の「怒り」に対する看護師の反応と対応についての考察―対応困難な場面に焦点を当てて―
  • 分娩期の助産ケア実践能力とそれに関わる要因についての調査研究
  • 自宅から介護老人保健施設へ入所する認知症高齢者の行動症状の実態と要因分析
  • 大学病院精神神経科病棟に入院する不安障害患者の看護に関する事例研究
  • 前立腺全摘除術後のがん患者の尿失禁と生活の質(Quality of Life)の関係の検討
  • がん診療連携拠点病院における外来通院患者の在宅療養を支える看護に関する事例研究
  • 脳血管障害による摂食・嚥下障害に対する看護の検討
  • ターミナル期の患者から強い依存欲求を向けられた看護師のストレス・コーピングに関する研究
  • 家族性大腸腺腫症の遺伝的素因とライフイベントとの関連に関する研究
  • 中堅看護職者のキャリア発達における停滞感に関する検討
  • 看護師の抱く「不合理な信念」の実態についての考察
  • 高校生を対象とした家族機能促進のための「食生活支援プログラム」の開発―家族との会話を促進する工夫を加えた「3・1・2弁当箱法」を用いた食生活支援プログラム―

2009年度

修士課程

  • 精神科救急入院病棟で働く看護師の困難感
  • 看護師の自己効力感バーンアウトと情緒的支援
  • 看護師による自記式不安・抑うつ尺度の効果的活用方法
  • 注意欠陥多動性障害児の母親の子育て
  • 入院している患者から言語的攻撃を受けた看護師の感情反応
  • 耐性菌対策のための抗菌薬服用状況
  • 未熟児網膜症眼底検査における散瞳時の光環境が超早産児に及ぼす影響 -単一盲検クロスオーバー研究-
  • 肝細胞癌患者の生体部分肝移植に至るプロセスの分析と看護支援
  • 麻薬性鎮痛薬レスキュードーズを使用する前立腺がん患者がヨウ素125シード永久挿入小線源治療中に体験した困難と対処がん患者の疼痛コントロールに対する自己効力感
  • 睡眠リズム障害を有する認知症高齢者への夜間入浴援助
  • 高齢者夫婦世帯の介護状態に対する認識とその実態
  • 認知症高齢者入浴時のAgitationの実態