公衆衛生看護分野Public Health Nursing

住民主体の公衆衛生看護の提供に向けた研究
ー実装まで視野に入れた研究の展開

教員構成

田口 敦子

田口 敦子

Atsuko Taguchi

(看護学専攻/看護医療学部 教授)

E-Mail:ataguchi[at]sfc.keio.ac.jp※[at]を@に変換してください

杉山 大典

杉山 大典

Daisuke Sugiyama

(公衆衛生・スポーツ健康科学専攻/看護医療学部 教授)

E-Mail:dsugiyama[at]keio.jp※[at]を@に変換してください

石川 志麻

石川 志麻

Shima Ishikawa

(看護医療学部 専任講師)

平野 優子

平野 優子

Yuko Hirano

(看護医療学部 助教)

加藤 由希子

加藤 由希子

Yukiko Kato

(看護医療学部 助教)

吉田 裕美

吉田 裕美

Hiromi Yoshida

(看護医療学部 特任助教)

泰地 可南子

泰地 可南子

Kanako Taiji

(看護医療学部 特任助教)

分野の研究テーマ

過去の修士論文のテーマ
挙児希望のない人における妊孕性知識の関連要因の検討
―妊娠適齢期の男女差に焦点をあてて―

低出生体重児を持つ高齢初産の母親の生活上の困難と対処
―子と生活を始めて2週間頃に焦点をあてて― 等

在日ベトナム人労働者における抑うつに関する援助要請の実態と精神科医への援助要請意図との関連要因の探究:横断研究

発達障害をもつ労働者の雇用継続に向けた関わりー上司を対象とした質的研究

研究キーワード
住民主体、住民組織、公衆衛生看護、保健師、援助要請

分野の紹介

当分野では下記の研究に取り組んでいます。
下記にない研究テーマは、大学院生の関心に応じて教員も共に学び、適切な指導体制を組むことを心がけています。

健康増進に寄与するソーシャルキャピタル醸成の促進方法に関する研究

  • 健康増進にかかわる住民組織に関する研究

サービスにアクセスしにくい人への支援に関する研究

  • 援助要請しない対象者への新たなアプローチ方法の開発
  • 高齢者の援助要請
  • 外国人労働者の援助要請
  • 外国人介護労働者の健康支援
  • 災害時要援護者支援に関する研究
  • 児童虐待予防に関する研究
  • 人工呼吸器を装着したALSとともに生きる人々の病い経験に関する縦断研究
  • レジリエンスに関する研究
  • 超高齢期の健康とQOLに関する研究
  • 母親の妊娠期から子育て期の経験と切れ目のない支援に関する研究
  • 大規模団地における全世代対応型の社会的孤立予防
  • 人工呼吸器装着ALS患者と家族ペアでのライフ経験把握とレジリエンス促進要因に関する研究

当事者目線の地域包括ケアシステムの推進方法の開発

  • 外来における在宅療養支援のあり方に関する研究
  • 医療的ケア児と家族のQOL向上に向けた多職種連携のあり方
  • 地域・職域連携による小規模事業場のメンタルヘルス対策

住民の生活健康支援に向けたICTの活用方法の開発

  • 地域の文化に根差した生活支援のためのICTの活用可能性の検討
  • 互助促進に向けた支援者と被援助者のマッチングシステムの開発

保健師活動に必要な公衆衛生看護技術の開発

  • 外部委託を活用する保健師の技術開発
  • 公衆衛生看護における事業評価技術の体系化
  • 特定保健指導のリピーターに関する保健師の支援技術の明確化
  • COVID-19対応を経験した保健所保健師の精神的健康度とその関連要因

公共性に基づく最善な選択の追求

  • 公衆衛生看護における公共哲学の教授方法の開発
  • ワクチン忌避に関する研究
  • 感染予防行動に関する研究

地方自治体における健康施策・政策決定に関する研究

  • 健康課題及び解決するための政策に関する地方議員による認識

主な論文

  • Kato Y, Shinozaki T, Sugiyama D, Taguchi A, Nagata S. Potential motivators affecting parental intention in COVID-19 vaccination for children aged 6 months to 4 years: Implications for targeted vaccine interventions in Japan. Human Vaccines & Immunotherapeutics. 2023;19:2296737.
  • 平野優子.人生を脅かす疾患や障害と生きる人々の時間軸を含むライフ経験とレジリエンスとの関連に関する文献検討.日本看護科学会誌,43, 800-809, 2023. Doi:10.5630/jans.43.800
  • Tanabe A, Hirata A, Kuwabara K, Kubo S, Higashiyama A, Hirata T, Sugiyama D,Nishida Y, Kubota Y, Kadota A, Nishikawa T, Miyamatsu N, Miyamoto Y, Okamura T.Association between visceral fat accumulation and decline in the estimatedglomerular filtration rate based on cystatin C in the Japanese urban population:the KOBE study. Endocr J. 2022 Oct 12. doi: 10.1507/endocrj.EJ22-0218. Epub ahead of print. PMID: 36223945.
  • Kaneyama A, Hirata A, Hirata T, Imai Y, Kuwabara K, Funamoto M, Sugiyama D,Okamura T. Impact of hypertension and diabetes on the onset of chronic kidney disease in a general Japanese population. Hypertens Res. 2022 Sep 28. doi:10.1038/s41440-022-01041-9. Epub ahead of print. PMID: 36171326.
  • 佐藤仁美, 松永篤志, 田口敦子.医療・保健分野における災害に関するコミュニティ・レジリエンスの概念分析.日本地域看護学会誌,2022;25(2) 23-31.
  • Taguchi A, Murayama H, Ono K: Association between Japanese community health workers' willingness to continue service and two categories of motives: altruistic and self-oriente. PLoS ONE, 2021 doi:10.1371/journal.pone.0220277
  • 佐々木美瑠,田口敦子,松永篤志,山内泰子、山内悦子,永田智子:外来での在宅療養支援カンファレンスの実施に向けた体制づくりのプロセス.日本医療マネジメント学会雑誌, 22(2), 88-94 2021
  • Akatsuka, E., Tadaka, E. Development of a resilience scale for oldest-old age (RSO). BMC Geriatr 21, 174 (2021). https://doi.org/10.1186/s12877-021-02036-w
  • 伊藤海, 村山洋史,田口敦子, 大森純子.豪雪地帯農村部において生活支援の担い手となる意向を持つ高齢者の特性.日本公衆衛生雑誌,67(12),860-870,2020
  • Murayama H, Taguchi A, Spencer MS, Yamaguchi T. Efficacy of a community health worker-based intervention in improving dietary habits among community-dwelling older people: A controlled, cross-over trial in Japan. Health Education & Behavior. 47(1):47-56,2020 doi: 10.1177/1090198119891975.
  • 伊藤海, 田口敦子, 松永篤志, 竹田香織, 村山洋史,大森純子. 「互助」の概念分析. 日本公衆衛生雑誌,67(5),334-343,2020
  • 細谷紀子, 佐藤紀子, 雨宮有子, 石川志麻.要配慮者を支える自主防災組織の活動実態と課題. 日本地域看護学会誌, 23(3), 39-46,2020
  • Susumu Fukita, Hiromi Kawasaki, Satoko Yamasaki: Effects of a Stress Management Program Based on Psychological Risk Factors of Cardiovascular Disease after Retirement in an Underpopulated Area: A Pilot Study. Health, 10, 1107-1119, 2018

修了生の進路

市町村・都道府県自治体、国、企業、大学、研究所等

メッセージ

研究テーマがはっきりしない... 講義についていけるか...?学費が高いのでは...?など、様々な心配があると思います。少しでも興味を持った方は気軽にお問合せください!ゼミの見学もできます。分野員一同、心よりお待ちしています。
本学では保健師免許の取得はできませんが、行政保健師、産業保健師のブラッシュアップができるプログラムも用意できます。少しスキルアップしてみたい人や、病院看護師を数年した後に方向転換したい人など、どうぞご活用ください。