公衆衛生学(Master of Public Healthプログラム)

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養成する人材像

公衆衛生はすべての人々の健康の維持・増進と生活の質の向上を目指す実践の学問です。現代社会では、保健・医療・ケアにわたる幅広い領域で、 地域から地球規模にまで拡がる健康課題の解決を図ることのできる人材が強く求められています。公衆衛生プログラムは、こうしたグローバルな健康課題解決の担い手として、世界の健康長寿社会実現の先導者たらんとする人材の養成を目指しています。

分析力と実践力を磨き、課題解決能力を育む教育プログラム

 公衆衛生の領域ではさまざまなバックグランドをもつ人材が必要とされています。そのため本プログラムは「人材の多様性」をもっとも大切にし、医療 者も、医療以外の分野で経験を積んできた入学者も、それぞれが目標に向かって学べる多彩な授業科目を整えています。また近年は、国際機関や政府、自治体に加え、民間財団や民間企業あるいは住民・市民といった「民」が迅速な課題解決に大きな力を発揮しつつあります。こうした新しい視点も重視しています。
 このような特徴のもと、公衆衛生の両輪である実践と研究のいずれの分野でも活躍できるイノベーティブな人材を育てるため、分析力と実践力を磨き、公衆衛生の専門家として必要となる知識・技能とともに、多様な価値観や倫理観が行き交う現場で課題解決力を発揮するためのマネジメント力を身につけることができる公衆衛生教育プログラムを提供しています。

カリキュラム構成

  • 基盤となる専門的知識・技能のため、国際基準に則った基本5領域から構成されるコア科目を提供(全員必修)。
  • 現場での課題解決に必要な資質と能力涵養のため、7つの分野にわたる幅広い科目群を提供(必修および選択)。
  • 専門性を深めるため、幅広い授業科目(40以上)から履修可能(選択)。
  • 慶應義塾の他研究科との連携を重視するとともに、実践現場で活躍するリーダーによる科目を開講。
基盤となる専門的知識・技能 課題解決のための資質・能力
生物統計学
疫学
医療政策・管理学
社会/行動科学
環境保健学
コミュニケーションと情報
多様性・多文化への配慮
リーダーシップ
公衆衛生における生物学
プロフェッショナリズム
プログラム策定
システム思考

モデルカリキュラム

疫学・予防医学、生物統計・データサイエンスの専門家を目指すコース

ポピュレーションヘルス(地域、産業、精神保健等)、グローバルヘルスの専門家を目指すコース

ヘルスコミュニケーション、健康行動(身体活動、栄養)の専門家を目指すコース

ヘルスケア全般の政策専門家を目指すコース

 

早期修了制度

修士(公衆衛生学)に限り、保健・医療・福祉の分野で一定の専門性と実務経験を有する者を対象に、早期修了制度を用いて在学1年での学位取得が可能です。

早期修了制度の活用が認められた場合、当該学生は、本来在学2年で行う科目履修(別途定める条件を満たす30単位以上)や研究活動(論文執筆含む)を1年に圧縮して行うことになります。なお、早期修了制度は1年での修了を保証するものではありません。

公衆衛生プログラム

対象者(以下のいずれか)

・6年制大学卒業者(医学、歯学、薬学、獣医学)

・修士課程あるいは専門職学位課程修了者

実務経験

保健・医療・福祉の分野で常勤2年以上(臨床研修を含む)

申請手続き

早期修了申請は入学後に行います。

本研究科では入学時点では指導教員は決まっておりませんので、早期修了申請を行うにあたっては、事前に指導を希望する教員(指導教員予定者)と十分に相談を行うことが必要となります。

指導教員予定者の了承を得たうえで、入学年6月中旬に早期修了申請と併せて、指導教員登録と学位論文予定題目申請を行います。

修了要件

早期修了申請が認められても、修了要件(30単位以上)は変わりません。また、1年での修了が保障されるものではありません。

入学後の流れ

6月中旬 早期修了申請、学位論文予定題目申請、指導教員登録
6月下旬 学位審査体制の決定
11月 学位論文発表会
1月 学位審査論文の提出
2月 最終試験
3月 結果発表

MBA-MPHプログラム(デュアルディグリープログラム)

本研究科と本塾経営管理研究科の間で、公衆衛生学教育ならびにビジネス教育のさらなる融合により公衆衛生とビジネスの双方に通じた人材を育成することを目的としてつくられたプログラムで、両研究科のいずれからも開始できる双方向性プログラムです。

パターンA:経営管理研究科(2年) → 健康マネジメント研究科(1年)

対象

経営管理研究科の学生(保健・医療・福祉の分野で2年以上の実務経験のある者【非新卒者】)が、経営管理研究科修了後に引き続いて健康マネジメント研究科に入学する場合

修了要件

早期修了申請が認められても、修了要件(30単位以上)は変わりません。また、1年での修了が保障されるものではありません。

入学後の流れ

6月中旬 早期修了申請、学位論文予定題目申請、指導教員登録
6月下旬 学位審査体制の決定
11月 学位論文発表会
1月 学位審査論文の提出
2月 最終試験
3月 結果発表

入学試験

健康マネジメント研究科の入学試験を受験し、合格する必要があります。

パターンB:健康マネジメント研究科(1年) → 経営管理研究科(2年)

対象(以下のいずれか)

・6年制大学卒業者(医学、歯学、薬学、獣医学)で、保健・医療・福祉の分野で常勤2年以上(臨床研修を含む)の実務経験を有する者

・4年制大学卒業者で、保健・医療・福祉の分野で常勤3年以上(臨床経験を含む)の実務経験を有する非新卒者

修了要件

早期修了申請が認められても、修了要件(30単位以上)は変わりません。また、1年での修了が保障されるものではありません。

入学後の流れ

6月中旬 早期修了申請、学位論文予定題目申請、指導教員登録
6月下旬 学位審査体制の決定
11月 学位論文発表会
1月 学位審査論文の提出
2月 最終試験
3月 結果発表

入学試験

経営管理研究科の入学試験を受験し、合格する必要があります。

主な研究プロジェクト

  • 最先端技術を用いたテーラーメイドの予防医療実現を目指す大規模地域コホート研究(武林亨)
  • 日本の大規模コホート研究の統合と協同による生活習慣病予防のエビデンス構築研究(岡村智教)
  • 世界のHIV感染症の疫学と予防対策の研究(鎌倉光宏)
  • 環境要因の健康リスクのコントロールを目指す疫学およびリスク評価研究(大前和幸/武林亨)
  • コミュニティアプローチをベースとした藤沢身体活動促進プロジェクト(小熊祐子/齋藤義信)
  • 長岡市の多世代健康まちづくりの研究(髙木安雄/他施設連携プロジェクト)
  • 自殺稀少地域をモデルとした自殺予防因子の研究(山内慶太/岡檀)
  • 診療・医学系研究におけるインフォームド・コンセントについての法的・倫理的研究(前田正一)
  • 生体ログデータ分析とその利活用(渡辺美智子、他施設連携プロジェクト)
  • 健康長寿社会を先導する超高齢者の包括的疫学研究(医学部百寿総合研究センターとの連携プロジェクト)