看護学専攻受験生Q&A

受験にあたっての対策と準備

A1 ご自身の看護経験や実践活動を通して感じている課題や、今後のキャリアについてどのような展望を描いており、そのために大学院で何を学びたいのかを明確にされるとよいでしょう。本研究科看護学専攻の専門分野の特徴はホームページに詳しく紹介しています。担当教員の研究テーマや修了生の論文テーマを紹介していますので、ご自分の関心に近い分野があれば、入試相談会で具体的にご相談いただくことができます。博士課程と異なり担当教員との事前面接を必須としていませんが(https://gshm.sfc.keio.ac.jp/admission/master.html)、自分の興味関心に合った充実した学習や研究を進めるために、受験前に関心領域の教員と相談されることを推奨します。
A2 専門看護師(CNS)プログラムは、日本看護系大学協議会に認定された大学院の教育課程です。本研究科には、がん看護、精神看護、老年看護、遺伝看護の4つのプログラムがあり、修了し、一定の実務経験があれば日本看護協会が認定する専門看護師認定試験の受験資格を得ることができます。このプログラムには、将来的に保健・医療・福祉現場において専門看護師として活動したいと考えている人たちが進学してきます。
CNSプログラムが看護学専攻の修士課程と異なる点は、学位取得に必要な履修単位数がCNSプログラムは46単位以上、看護学専攻の修士課程は30単位以上であり、またCNSプログラムには必修科目に専門看護実習(10単位)があることです。
*専門看護師制度については、日本看護協会のホームページをご参照ください。
A3 看護学専攻では、看護学の基礎を修めたものがさらなる専門性を求めて学んでいくことを目的にカリキュラムが組まれています。そのため、専攻する分野の必修科目を受講することになります。また、指導教員のもとで看護に着目した研究に取り組むことが求められます。授業スケジュールが可能であれば、公衆衛生・スポーツ健康科学専攻の講義科目も受講できます。
専攻による違いは、修士課程修了で授与される学位です。看護学専攻では看護学修士の学位が取得できます。公衆衛生学・スポーツ健康科学専攻で取得できる学位は公衆衛生学修士(MPH)、医療マネジメント学修士、スポーツマネジメント学修士のいずれかとなります。
A4 本研究科の修士課程入学試験については、過去の試験問題を閲覧することができます(https://gshm.sfc.keio.ac.jp/admission/application.html)。入学に際してどのような能力が求められているかを考える参考にしてください。また大学院で何を学びたいのか、志望動機を明確にして志願書をご提出ください。
なお合格に必要な英語力を示す試験(TOEFL, IELTS, TOEICなど)の基準点は設けていません。

履修や学生生活

A5 本研究科では、仕事等の事情により標準修業年限(2年間)を超えて学位を取得できる「長期履修制度」を設けておりません。所属されている職場の理解、協力を得て、勤務上の配慮をしてもらうことにより働きながら学ぶ学生もいますが、授業や課題レポート、研究活動に多くの時間を費やすため、職場に在籍していても休職制度等を活用して学業に専念している学生がほとんどです。特に専門看護師(CNS)プログラムでは、数週間にわたる実習が必修となります。働きながらの進学を考えている場合、職場の上司による推薦書等の提出は不要ですが、事前に上司と進学後の職務の調整等について相談するとともに、受験前に希望する分野の担当教員に履修が可能であるか等、ご相談いただくことを推奨します。
A6 健康マネジメント研究科生の所属キャンパスはSFCですので、入学時や新学期のガイダンス、事務手続き(一部は信濃町でも可)、健康診断はSFCキャンパスで実施します。授業は、必修科目、選択科目ともに科目によって授業を受けるキャンパスが異なり、いずれも対面授業を基本としています。授業内容により遠隔会議システムを活用したオンライン授業を一部併用することもあります。春・秋学期それぞれに履修する科目(単位)数により登校日数は異なり、必ずしも週5日、キャンパスへの登校が必要になるわけではありません。2年次春学期までに必要単位(修士論文・課題研究論文を除く)を履修できていれば、秋学期は学位論文への取り組みが中心になります。

研究活動・研究論文の作成

A7 入学生の多くが研究初学者です。進学後に分析手法科目として、基礎疫学、臨床試験方法論、ヘルス情報管理論、多変量因果解析、応用生物統計学、疫学研究の統計的方法、質的研究法等の科目があります。また看護研究でも様々な研究手法を学び、これらの科目を通してご自身の研究に必要な知識・技術を獲得します。さらに特別研究科目で研究について深く学ぶ機会が沢山ありますので問題ありません。
英語力については、研究を行う上で必要な論文を読むための読解力が求められることが多いので、英論文に触れておくと良いでしょう。
A8 修士課程であれば研究のフィールドを持っていない学生がほとんどです。研究テーマの探索から始めるため、どのフィールドが適しているかを含めて、学びの中で決定していきます。フィールドが無くてもまったく問題ありません。
A9 看護学専攻のディプロマポリシー(養成する人材像)では、看護ケアの新しいあり方を開発・構築、実践できる人材を養成することを目的としています。そのため、看護学専攻において看護学の学位を取得するためには看護やケアに関する研究テーマを設定していただくことになります。そのうえで総合大学である慶應義塾大学に所属するメリットとして、多様な形での研究テーマを探索できる可能性があります。ご自分の研究テーマで、他学部との共同研究もしくは他学部の知見を何らかの形で活用することができるかどうかは、入学後に指導教員とご相談ください。
A10 本研究科では、修士論文を担当する指導教員は1年次秋学期開始前に決定します。ただし看護学専攻では、入学試験の段階で専門分野を選択していただきますので、専門分野に1名しか教員がいない場合は、担当指導教員は原則としてその専門分野の教員となります。専門分野に複数の教員がいる場合、研究テーマや学生の希望等について自分が所属する専門分野の教員と相談した上でその指示に基づいて担当指導教員を決定します(該当の教員の承認が必要です)。
A11 指導教員と相談して、海外でのフィールドワークや研究活動を進めることは可能です。求められる語学力などは、受け入れ側との調整によって決まります。また感染症や安全状況によっては渡航が困難なケースもありますので、個別に、場所や期間等を具体的に相談していくことになります。
なお専門看護師(CNS)プログラムの学生は、一定の要件を満たし、希望する場合に米国での高度看護実践を学ぶ機会として、Mayo clinicでの研修に参加することが可能です(感染症などの状況により開催中止になる場合もあります)。

奨学金・研究助成

A12 健康マネジメント研究科生が在学中に利用できる奨学金には、以下のものがあります。
詳しくはhttps://www.students.keio.ac.jp/sfc/scholarships/unique/nmc-gshm.htmlにて募集要項及び申請資格を確認のうえ、申請いただくことになります。
※申請時期が異なります。
※貸与と給付があります。

学内
① 慶應義塾大学大学院奨学金  申請 4月 給付 年間  60万円
② 慶應義塾大学修学支援奨学金 申請 5月、11月 給付 学費の範囲内の金額
③ 指定寄付奨学金
https://www.students.keio.ac.jp/com/scholarships/guideline/donation.html

健康マネジメント研究科
① 桜井祐二助産学研究奨励金  申請 4〜5月  給付  年間最大20万円
※助産学研究の奨学金に限る
② 研究のすゝめ奨学金     申請 4月 2年給付 年間 30,50,70万円いずれか
③ 総合医学教育奨励基金奨学金 申請 6月 2年給付 年間最大30 万円

学外
① 日本学生支援機構  申請4月 貸与
第一種(無利子) 月額5万円/8.8万円のいずれか 返還免除制度あり
第二種(有利子)月額5万円/8万円/10万円/13万円/15万円の中から自由に選択
A13 健康マネジメント研究科生が在学中に利用できる助成には、以下のものがあります。いずれも申請後、審査に合格した場合に支給されます(返還不要)。
① 慶應SFC学会助成金
https://gakkai.sfc.keio.ac.jp/foundation/application/jp/

② 青田与志子記念慶應義塾大学看護医療学部教育研究奨励基金
海外でのフィールドワークや研究活動のために利用できる助成として、健康マネジメント研究科生も申請できます。
https://www.nmc.keio.ac.jp/admissions/fees_aid.html#aota

③ 小泉基金(小泉信三記念慶應義塾学事振興基金)大学院生海外渡航費補
国際的な学会における発表または参加、研究のために行う海外調査のための海外渡航に対して、渡航先によって定められた補助があります。
https://www.research.keio.ac.jp/internal/int/index.html

④ その他
条件に応じて、【国際センター 海外留学のための奨学金】のサイトも参考にして下さい。
https://www.ic.keio.ac.jp/keio_student/scholarship/

その他

A14 入学生の年齢や看護基礎教育の背景は様々ですが、病院や地域、国際保健といった分野で、看護実践の経験を経てから進学する人がほとんどです。また本研究科では、看護学専攻だけでなく公衆衛生・スポーツ健康科学専攻の学生と合同で履修する科目が多数あり、学生同士で交流する機会があります。専攻内にとどまらず様々な背景をもつ学生や教員と関わる機会が持てることが本研究科の強みの一つです。
A15 大学院進学時の目的に沿った活動を軸に、大学院での学びを活かして医療保健福祉分野で活躍しています。また保健医療に関連した起業を志す人、大学教員として教育・研究に携わる人、後期博士課程に進学する修了生もいます。