2012.10.15

【修了生の活動紹介】看護師として働くなかで疑問を抱いた「医療の閉鎖感」(医療マネジメント専修 2010年修士課程修了 高橋由利子)

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医療マネジメント専修 2010年修士課程修了
高橋 由利子

入学前は、27年間、看護師として虎の門病院に勤めていました。10年目からは、中間管理職として、病棟運営、院内の様々な委員会、院内外の教育など、貴重な体験をたくさんさせて頂きましたが、年々、「医療の閉鎖感」に疑問を抱くようになりました。

もう一度勉学に浸りたく、一念発起で進学に挑戦。入学後は、どの講義も実践してきたことと紐付けることができ、改めて自分が何をしてきたのか、また何に困惑していたのかを考えました。真底充実した楽しい二年間でした。医療関係者だけでなく様々な背景を持つ同級生である彼等と、率直に議論することが何より有意義でした。「医療の閉鎖感」は、自らが医療者として理解してもらうための情報発信をしていないためだと気が付きました。

卒業後は在宅医療に関わり、国の政策や医療計画のもと自分に何ができるかを考えています。地域包括ケア具現化を目指して、在宅医療連携室の設置、ケアマネージャーやヘルパーへの研修会、市民向けの講演会やグリーフケアの会の開催、医療者向けの在宅医療研修の開催、在宅ホスピスや高齢者の人工栄養における課題への取り組み、と充実した日々を過ごしています。卒業した現在でも医マネの先生方、そして同級生にサポートして頂き、心より健マネでの出会いに感謝です。