スポーツマネジメント専修 4期生
地方公務員
下川友理子
健康を科学的に学びたいと考えて健康マネジメント研究科に入学した私は、健康の両輪である運動と栄養のうち、栄養への興味・関心が高く、学生食堂をテーマに研究を行いました。店長さんをはじめ、多くの方の理解・支援のもと、理論と実践を結びつける研究ができたことは私にとって大きな財産となりました。
在学中にはもう一つ重要な出来事がありました。食を通して健康を伝えたいとの思いで、肉・魚・乳製品・卵の動物性食材を一切使わないレストラン『T'sレストラン』(東京都目黒区自由が丘)を母が開業したのです。研究の傍ら私も広報や接客を通してレストランのコンセプト発信に努めました。T'sレストランにいらっしゃったお客様からは「動物性食材不使用とは思えない」「味は二の次の自然食系レストランが多い中で、ここはとても美味しい」と驚きやお褒めの言葉をいただき、改めて食に大切さを学びました。
開店から三年が経ち、少しずつですがT'sレストランがメディアで取り上げられるようになりました。現在は、糖分や塩分、油分の量的制限がある人でも利用できるメニューを検討中です。
大学院卒業後、健康増進の実践に関わりたく地方公共団体に入庁しましたが、今でも先生や卒業生、現役学生とのつながりがあり、刺激を受けています。ありがたいことに、健康マネジメント研究科の多くの方々にも『T'sレストラン』を利用していただいています。今後も大学院のつながりを大切にし、健康増進を発信していきたいです。