Voices|龍康殿 あづさ さん
キャリアチェンジをしても「健マネ」が活きる
Profile
龍康殿 あづさ(りゅうこうでん あづさ)
2014年慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科 医療マネジメント専修 修了
龍エステート株式会社 代表取締役社長
琉球大学大学院医学部医学系研究科人体解剖学 医学リサーチコーディネーターを経て現職
【医療マネジメント専修】
「安全性」と「有効性」の2軸で考える
私は他大学院でMBAを取得後に、健康マネジメント研究科へ入学しました。健康経営への関心の高まりが示すように、個人に限らず企業や社会にとっても健康が重要なものであることは改めて言及するまでもありません。勘だけに頼らず論理的思考をもって健康に向き合いたいと考えたからです。慣れない科学的手法、苦手意識の強い数字に悪戦苦闘しましたが、きめ細かいカリキュラムのもと、教員や仲間に支えられ、修了時には分析手法を習得することができました。2年間の学びの結果、私のなかの判断基準として、「安全性」と「有効性」という2軸を確立することができました。
文系出身者が医療に携わる
非医療系学部出身者ではありましたが、健康マネジメント研究科での学びを活かし、修了後は琉球大学大学院医学部医学系研究科人体解剖学にてリサーチコーディネーターの職に就きました。在職中は沖縄本土のみならず近隣諸島および北陸エリアにも出向き、約2,000人の唾液の採取とCTのデータ収集に奔走しました。研究成果が論文として公刊されたときには、研究に貢献できたことに満足感を覚えました。
※オンライン掲載論文Anthropological Science-J-STAGE
Computed tomography examinations of the surface and internal morphologies of the upper face in Ryukyu Islanders and mainland Japanese population
キャリアチェンジをしても「健マネ」が活きる
その後、結婚と出産を経て、また、コロナ禍での医療崩壊を実際に見聞きして、健康に対する意識は以前にも増して高まりました。私の実家は長年不動産業に携わっており、医院の開業、クリニックのM&A、医院の不動産売買等の相談を受けていました。不動産の分野から医療の力になれたらと思い、思い切って不動産業界へキャリアチャンジしました。医療に携わる人との出会いや大学院で身につけた倫理的な思考がベースとなって、安全かつ有効な取引ができていると自負しています。健康マネジメント研究科への入学を検討している方へ
健康への疑問・探求心から、入学を検討している方は少なくないと思います。私もその一人でした。勘や経験に頼るだけでは不安はぬぐえません。自信をもって判断できるようになるには、整った環境下で知識と理論を学ぶ必要があると考えます。時間はあっという間に過ぎ去ります。入学を迷っているなら、まずは説明会や相談会に足を運んでみてください。切磋琢磨し一緒に学んだ仲間は修了後も大切なかけがえのない存在になります。「健マネ」は人生を豊かにする学び場であったと自信を持ってお勧めします。
(インタビュー2024年3月)